みなさん、突然ですが・・・
スワッグ 苔テラリウム
という言葉をご存知でしょうか
スワッグとは・・・ ドライフラワーのブーケのようなものを飾る壁飾りのこと。 吊るして飾ります。
苔テラリウムとは・・・ ガラス容器の中で育てる小さなコケの森。ガラス容器の中に自分の世界を作ります。 テラリウムは容器の中で湿度を保ちながら育てる方法。 今回の記事では、
の3名が、はじめてのスワッグ作り、苔テラリウム作りに挑戦します
流木やコウモリランなどの観葉植物を愛する、ボタニカル男子。 ひらつーイチ枚方に詳しい人。ちなみに今回の材料はほとんど枚方で集めてきた。
植物とは無縁の生活を送ってきた、「ガ◯ダ◯」男子。 ひらつーの中で割と「ガ◯ダ◯」に詳しいほうで、よく「ガ◯ダ◯」で例える。
最近盆栽に興味を持ち始めた、動物好き男子。 ひらつーの中では一番動物愛があって、最近ヤドカリを飼い始めた。名前はヤドとカリ。
今回は作った作品をコンテスト形式で優秀賞を決めちゃいますよ!気合が入りますね〜
とはいえ、全員まったく知識がないので先生に来てもらっての挑戦です。
フローリスト京阪 守口店 店長 辻井 千晶 先生 (たまちゃん先生) 高校時代に希少植物や育種で国内外の園芸賞を数々受賞したスーパー園芸女子。 朝日カルチャー、よみうり文化センター、TV、雑誌などで幅広く活躍中の人気園芸講師。 2014年にはTV番組「よ〜いドン!」でとなりの人間国宝にも認定。 愛称は「たまちゃん」。
スワッグをつくってみた
右も左もわからない3人。まずはたまちゃん先生のお手本を拝見。
「まずは長さのあるものから置いていくと良いです。 今日はグニーユーカリとかすみ草を最初に置きます。」
「手前の(前面になる)方に短めのものを持ってきて、色があるお花なんかもポイントに持ってきましょう。」
手際が良すぎてなんだか簡単にできそうな気がします
「こんな感じです。 黄色いのはゴールデンスティック、トゲトゲしているのはエリンジウム、ピンクのはスプレーバラ。そして黄緑色のお花はアナベルです。」
「これでお花の並びはできたので、ヒモで結びます。今日は麻ひもで結びますね。」
※奥にいるのは京阪園芸の人。優しく見守ってくれています。
「麻ひもを4本まとめてくくってるんですか?」
「そうです。」
「なるほど・・・それだけでめっちゃオシャレや・・・」
「これで完成です。こうやって逆さまにして吊るしておきます。 結んだヒモにS字フックなどを通して吊るすのも良いですね。」
「なるほど!」 ※さっきから なるほどを連呼するシュン
こちらが3人のために用意してもらったお花たち。 綺麗ですね〜
どのお花を使うかが勝敗の分かれ道・・・。
「ほんなら皆で仲良くわけわけして・・・」
「何言ってるんスか!じゃんけんで勝った人から1つずつ選ぶしかないっしょ!」
「男の勝負ですね!」
「なんやそれ・・・。」
じゃ〜んけ〜ん・・・
ポンッ シュンが一人負け。
すどんVSビーバーの勝敗は、ビーバーの勝利。
ビーバーからお花を選びます。
「やばい、じゃんけんで振りすぎて手首負傷した…。 手首痛いからちょっと実力発揮できへんかもしれへんなぁ〜。」
「よしっ、バラにしよ!」
(誰も聞いてくれへんやん・・・)
「じゃあ僕は・・・」
「このかすみ草をごっそり頂戴します!」
「えっ、ズル!!!」
「じゃあ僕は伝説の剣っぽいこれを。」 ※シュンの後ろにいるのはたまちゃん先生と京阪百貨店の眞鍋さん
こんな調子でそれぞれ使用する花を選んでいきました。
シュンのセットはこんな感じ。
ビーバーのセット。
そしてすどんのセット・・・ボリュームすご!(笑)
みんな黙々とバランスを考えます。
(最初から思ってたけど、長さのあるものを取られたからめっちゃ貧相になるやん…。せや、シュンは気が弱いから・・・!)
「お前っ、ユーカリちょっとよこせ!この野郎!」
「な・な・なんですか!」
「ユーカリGET!」
(僕のユーカリ…)
「う〜ん、こいつをどこに置こうか・・・。 せや!たまちゃん先生のアドバイスコーナー作りましょ!1人1回まで!!」
「あ、じゃあ僕早速聞きたいです!先生、バラの置き場所がわかりません。」
(一番に聞きたかったのに・・・シュンの動きがやたら早かったな。)
「バラがこのスワッグのポイントになると思うので、バラが目立つように丸いお花を散らしたりすると…どうですか?」
「なるほど!」 ※またしても、なるほどを連呼するシュン
「せんせーい!!! ヘデラを巻き付けたいんですけどうまくいきません!」
「ちょっと見本みせてもらってもいいですか?」
と言いつつ、ちゃっかり先生にやってもらうすどん。せこいです
「巻きつけるっていうよりは、こうやって少し絡ませるくらいのほうがいいですね。」
「こんな感じです。」
「おぉー!じゃあこのまま進めます!」
(・・・貧相や。)
見かねた たまちゃん先生、無言でアナベルをもう少しモリッとしたものに変えてくれました。
「おぉ、花が1つ変わっただけで印象も変わる!」
そんなこんなでみんなのスワッグが完成に近づき・・・
ときにはたまちゃん先生の手を借り。
ときには眞鍋さん(京阪の方)からもアドバイスをもらったり。
そしてついに 完 ・ 成 !
すどんの作品。
「ナチュラル感を大事に、奥行きと高さを出そうと思って作りました。 出来上がった結果・・・量こそ全てっていうテーマですね。」
シュンの作品。
「色々な花を使用してます。テーマは、めぐりあい宇宙(そら)。」 ※『機◯戦◯ガ◯ダ◯ めぐりあい宇宙』というタイトルの映画がありますので、恐らくそれを意識しているのかと。
ビーバーの作品。
「情熱をテーマに作りました。 まぁ正直言って黄色とか、かすみ草とか欲しかったですよね。」
誰の作品かわからないように吊るした状態で、ひらつースタッフを呼んできます。
今回投票してくれるのはナーガと、最近ひらつーに入ったヨッシィ、メグミン、ナオです。
そんなひらつーメンバーを、まるで館長のように見守るすどん。
みんな結構悩んでいました。 ちなみに、たまちゃん先生が選ぶと3ポイント 気になる結果は〜・・・
6point(たまちゃん先生ポイントGET)
3point
1point
というわけで、スワッグ部門はすどんが優勝です
たまちゃん先生のアドバイスコーナー
「この辺りがちょっと寂しいですよね。もう少しボリュームを出せたら良かったです。」
「うーん、やっぱり後ろが寂しいですね。」
「ほんま、すどんのかすみ草半分欲しかったわ!」
苔テラリウムの戦い
「では、続いて苔テラリウムを作っていきましょう。 まずは、どんなイメージにするかを考えるとやりやすいです。」
「私は京阪百貨店の眞鍋さんが粘土で作ってくれた、ぼしひこくん(ひらつーのキャラクター)を使ってみますね。」
「す、すごい細かい!実は顔まで描かれてる〜!!」
「まずはガラス瓶やコップなどに赤玉を敷きます。ちょっと傾斜をつけてみるのも面白いですよ。」
「好きな苔を手でちぎって詰めていきます。 ピンセットなどを使って、背面にも気を遣って敷き詰めると綺麗に見えます。」
「青い砂を使うと・・・」
「こんな風に川が流れているような雰囲気にすることもできますよ。 じゃあ早速やってみましょう。」
「僕はALL枚方産で作りますよ。ALLって言いつつ『ほぼ』なんですけど。 あ、用意した石がでかい。やばい。」
「僕は滅びた文明がテーマです。つまり『ラ◯ュタ』っぽいやつ。」
「むずいっす・・・。」
今のところ特にテーマはない様子のシュン。大丈夫でしょうか。
スワッグの時よりも更に黙々と作業を進める3人。 すどん、目がマジです。
ちなみに今回苔と赤玉(最初に入れた砂のようなもの)は京阪園芸さんに準備してもらいました。 写真左がオキナゴケ、右がハイゴケ。
そしてちょっと長めのヒノキゴケです。 自分のイメージするものに近い苔を使いましょう。
それぞれポイントになるオブジェを入れたり。 こちらはすどんの作品で、手に持っているものが枚方産の中に埋もれる異物だそうです(笑) これ、なんなんやろ。
シュンもお行儀よく、たまちゃん先生のアドバイスを聞きます。 ん?よく見たらシュンのテラリウムにも何か入ってる・・・。
諸事情によりお顔はお見せできませんが、どこから持ってきたのか、「ガ◯ダ◯」らしきものが入っています。 森に迷い込んだ感(笑)
ビーバーは青い砂も使っているようです。 うまく水を表現できるのでしょうか
そんなこんなで、30分ほどで完成。
シュンは大好きな「ガ◯ダ◯」らしき人形をメインに持ってきました。 テーマは『ジ◯ブ◯ー攻略戦』・・・ですって。 ※ジ◯ブ◯ーとは、ガ◯ダ◯に出てくる連邦軍の地球の基地のことらしいので、それを意識しているのかと。
ビーバーは持ってきたオブジェをうまく使って廃墟感が出てますね。 テーマは『滅びた文明』。
やたらでかい瓶で作っていたすどん。 テーマは『ALL枚方に降り立った異物』・・・だそう。
「材料は(ほぼ)すべて枚方産です。 枚方に住む友達の家から拾ってきた石とか、枚方に住む友達の家の庭にある池に生えていた苔とか。 瓶だってひらつーにたまたま余っていた瓶を使用。中の空気だって枚方の空気なんだから!」
・・・だそうです。
ちなみに左は京阪百貨店の池野さんの作品。 右は京阪百貨店の眞鍋さんの作品です。 お二人とも個性的な作品・・・
審査員はまたしてもひらつーメンバーたち。 興味津々、全部かわいいな〜と悩んでいるようすです。 ちなみに今回は京阪のお二人の作品もコンテストに参加してます。
投票の結果は・・・ (今回もたまちゃん先生が投票すると3ポイント)
2point
1point
4point(たまちゃん先生ポイントGET)
京阪百貨店 眞鍋さん:1point 京阪百貨店 池野さん:1point
票が割れましたが、たまちゃん先生ポイントを得たビーバーが優勝
たまちゃん先生の評価
「岩の上にも少し青い砂が乗っていて、そういうところもいいな〜と思いました。」
「他の作品もとても良かったのですが、強いて言うなら数種類の苔を使っているなら違いがわかるように配置したり、あとは後ろから見ても綺麗に作れるともうワンランクアップすると思います。」
たまちゃん先生直伝!苔テラリウムのポイント 容器はなるべくガラスが好ましい。 100円均一などには、ちょうどよい大きさのペット素材の容器が売ってますが、ペット素材だと水分で曇ったりしてガラスよりも見た目が劣ります。
完成後は、霧吹きで乾かない程度に湿らせてあげましょう。 蓋付きの容器だとそんなに乾きませんが、蓋なしの場合は毎日水をあげても良いと思います。(※環境によります)
水をやりすぎると虫がわいてしまったりします。 そんな時は京阪園芸さんなどに専用の殺虫スプレーなんかが売っているのでご安心を。
苔がのびてきたらカットしましょう。
最近は100円均一でも赤玉や少量パックの苔が売っていたりするので、お試しでやってみるには良いと思います。 色々な苔を見てみたいという方は、是非京阪園芸まで遊びにきてくださいね。
いかがでしたでしょうか。 苔テラリウム、ちょっと興味が出てきた〜という方に朗報です
6/9(日)まで、京阪園芸ガーデナーズではパルダリウム(水槽内に熱帯雨林のような環境を作り鑑賞するようなもの)、苔テラリウムの展示販売が。
地図ではここ↓
また、6/8(土)・6/9(日)には苔テラリウムのワークショップも開催されます。 気になる方は072-844-1781までご連絡ください。
また、たまちゃん先生がいる京阪守口店でもオススメのイベントが。
ヲタニク女子(ヲタク×多肉=ヲタニク!)に教わる!
多肉植物の寄せ植え
2019年6月29日(土) 京阪百貨店守口店1階 「フローリスト京阪」にて
時間午前11:00〜(約30分) 午後14:00〜(約30分) 参加費1,296円(材料費込) 定員各回8名様 内容ふっくら肉厚の葉がかわいらしい多肉植物の寄せ植えのワークショップです。 お問合せフローリスト京阪 守口店 または TEL 06-6994-1313 まで。
たまちゃん先生が店長を務める フローリスト 京阪守口店 では苔テラリウムの販売も。 作る時間がないけど欲しい!という方は購入しちゃうのもアリですね
ワークショップなら教えてもらいながら気軽に始められるのでおすすめです
おまけ 〜作成から1週間後〜
苔テラリウムに水をやるクマオ。(最近ひらつー事務所に住み着いているファンキーなクマ) そんなクマオの後ろには・・・
いい感じに乾燥してきたスワッグが!
乾燥すると隙間が出来てしまうので、最初にもりもりっとさせておくのが良いかもしれませんね
今回テラリウムグッズを探していて、意外と売っているところが少なかったんですが、京阪園芸ガーデナーズでは、キット販売のみ今後も継続予定なのだそう。
苔テラリウムの材料をお探しの方は一度のぞいてみてはいかがでしょうか