

2025年(令和7年)4月 卯月
清明 4月4日から 清々しい春の息吹を感じる頃
穀雨 4月20日から 穀物に雨が降り、水分と栄養がためこまれる頃
花冷え

季節の変わり目は気温や天気が目まぐるしく変わります。
3月中旬ごろ一旦暖かくなったかと思えば、そのあと寒の戻りがあり、今年の4月は肌寒い気温での始まりとなりました。
このような桜の季節に起こる一時的な寒の戻りのことを、「花冷え」と呼びます。
なかなか厚手のコートが脱げなかったり、体調管理が難しかったりしますが、
花冷えが起こると桜の咲く期間が長くなると言われているので、悪いことばかりではないようです。
春雨
季節の変わり目は気圧配置が崩れ、雨が多くなりがちです。
そのためか、春の雨を表す言葉はたくさんあります。そのいくつかをご紹介いたします。
「菜種梅雨(なたねづゆ)」とは、3月の下旬から4月の上旬のころ、冬の名残の北風と春の暖かい風がぶつかり、
太平洋沿岸地域に前線が停滞することで発生する長雨のことです。
菜の花の咲く時期ということからこの名前で呼ばれていますが、その他さまざまな花を咲かせる雨なので「催花雨(さいかう)」と呼ばれることも。
桜が咲く3月下旬~4月上旬に降る雨は、桜の花にかかる雨ということで「花の雨」とよばれます。この頃に降る時雨は「花時雨」と呼びます。
「発火雨(はっかう)」は、二十四節気の清明のころに柔らかく降り注ぐ雨のことです。
この時期に咲く桃の花に降り注ぐ雨が、遠目に見ると火を発したように見えることが名前の由来と言われています。
今回紹介したのはごく一部ですが、どの呼び名も春の訪れを感じさせるとても美しい言葉です。
春の雨は植物に新たな生命力を与えてくれます。長雨が続くとつい憂鬱な気分になってしまいますが、
草花の成長を助ける恵みの雨なのですね。
山笑う

春の季語に「山笑う」というものがあります。
春になって山野の草木が一斉に芽吹き、明るく生気溢れる様になることを表します。
初めてこの言葉を知ったとき、新芽で青々とした山を「山が笑っているみたい」と表現するなんて、なんて素敵なのでしょうと思いました。
厳しい冬を越えて一斉に動き出した春の生命力がよく伝わって、とても好きな言葉です。
近頃は4月も下旬になってくると気温もぐっと上がり早すぎる夏を感じることが多いですが、
春の自然の生命力を感じながら、短い春を存分に楽しみたいと思います。
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