

2025年(令和7年)3月 弥生
啓蟄 3月5日から 土中で冬ごもりをしていた生き物たちが目覚める頃
春分 3月20日から 昼と夜が同じ長さになる頃
桃の節句

3月3日は桃の節句、別名 上巳(じょうし)の節句と言います。
旧暦の3月一番初めの巳の日という意味ですが、後に3月3日に定められました。
巳(へび)は脱皮をして生まれ変わることから、穢れを祓い清める行事とされていたそうです。
上巳の節句が「桃の節句」と呼ばれるようになったのは、旧暦の3月3日の頃に桃の花が咲くことや、
桃は魔よけの効果を持つとされてきたからだといわれています。
江戸時代から、上巳の節句には平安時代のころから行われてきた流しびなに代わり、
ひな人形を飾る風習が根づいていきました。
ひな人形には厄災を人に変わって引き受ける人形(ひとがた)の役割がありました。
そこから女児の健やかな成長や幸せを祈る日となったのです。
行事に込められた思いを大切にしながら、子どもの幸せを願う1日として、これからも残していきたい風習ですね。
春分の日と彼岸

春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」で、今年は3月20日。
春分の日には、太陽が真東からのぼり、真西に沈むため、昼夜の長さが同じになります。
春分と前後3日間を含めた7日間は「春のお彼岸」とされ、お墓参りをします。
彼岸とは極楽浄土のことで、仏教では極楽浄土は西にあると考えられています。
春分の日は太陽が真西に沈み極楽ともっとも通じやすいとされているため、この日に先祖供養をするのです。
ところで、お彼岸といえば、おはぎを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
実は、おはぎをお供えするのは秋のお彼岸で、春のお彼岸にお供えするのは「ぼた餅」です。
どちらも同じような和菓子ですが、どうして春と秋で呼び名が違うのでしょうか。
その理由としては、春のお彼岸には春に咲く牡丹の花に見立てて『ぼた餅』と呼び、
秋のお彼岸には秋に咲く萩の花に見立てて『おはぎ』と呼んだという説が多く語られているようです。
昔から小豆には邪気を祓(はら)い、病を除ける効果があるといわれています。
そのため、ぼた餅やおはぎが先祖の供養に結びついたのもだと思われます。
お彼岸には先祖の供養とともに、季節のうつろいを愉しみながら、ぼた餅を味わってみてはいかがでしょうか。
雀始巣

春分の頃は、植物の新芽を見つけたり花の蕾が膨らんできたりと、春の気配が感じられてワクワクする季節です。
この頃からは、天気予報で毎日桜の開花予想をチェックするのも楽しみのひとつ。新しい生命の芽吹きを感じられる季節ですね。
二十四節気をさらに細かく分けた七十二候に「雀始巣(すずめはじめてすくう)」というものがあります。
雀始巣は、雀が巣をつくりはじめる頃で、毎年3月20日から24日頃です。
雀は私たちにとって身近な鳥。ふわふわとして小さいからだに、ちゅんちゅんとかわいい鳴き声で、愛らしいですね。
古くから日本人との付き合いがある雀。「雀の巣」「雀の子」は春の季語になっており、春を感じる言葉として愛されています。
実った稲を食べてしまうなど、時には害鳥とみなされることもある雀ですが、反対に稲についた害虫を食べてくれるという一面もあります。
日本人と長い間生活を共にしてきた鳥として、これからも共存していけたらいいなと願っています。
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